生物雑記

絶滅危惧種のエイ

HPをリニューアルしたため、過去の記事を改めて投稿することも多くなっておりますが…

今回は絶滅危惧種のエイに遭遇した話です。

2020年10月に島根県隠岐の島町の水深15m付近で何やらアカエイのようなエイを発見!!

この距離だとまだ、何エイかわからないため、もう少し接近してみると…

あら!!この尾部の形状は、アカエイではなく「ヒラタエイ」ではありませんか!!

ヒラタエイの尾部はアカエイよりも短く太いのが特徴で、その形状もうちわの様な形をしています。

しっぽの形を見ればすぐにアカエイと区別できますよね…

ヒラタエイは中国~台湾、韓国、日本の沿岸域に生息する種であり

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類相当に指定されている希少種でもあります。

IUCNによると、近年ヒラタエイの資源量が減少しているらしいです。

国際的には絶滅危惧Ⅱ類に指定されていますが、我が国において環境省が公表している海洋生物レッドリストにはヒラタエイは掲載されていません。

日本では、漁獲対象になっていなこと、調査研究が少ないことから掲載されなかったのでしょうか?

個人的にはせめて情報不足(DD)に指定しておくべきだとは思いますが…

ヒラタエイ

何はともあれ、なかなか好奇心旺盛な個体で、私の近くまで寄ってきてくれました!

サイズ感と言い、本当にかわいいエイです。

恒例ながら、ヒラタエイも環境省のいきものログに登録しておきました。

なかなか、水中でエイ類に会えるチャンスは少ないので、テンションがあがったのを覚えています。

ヒラタエイが絶滅危惧種から普通種になるほど、資源が回復してくるといいですね

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