アカエイの有効利用

近年、各地でアカエイが増えていると聞いたことがあるけど、水産業への影響はないのかな?

そうだね…アカエイはアサリやクルマエビの仲間であるヨシエビなどの食害生物でもあるので、これらの水産物を生業としている漁業者にとっては、影響があるかもしれないね。

アカエイは売り物にならないの?アカエイが増えているなら、アカエイを漁獲して売ればいいのに!

もちろん!そうなれば一番いいんだけど…残念ながらアカエイの需要はそこまで高くないんだよ…

近年、全国的にアカエイが増加していると言われています。アカエイはアサリやヨシエビ、マハゼなどを捕食するため、これらの水産物を生業としている漁業者にとっては、アカエイの増加は嬉しいニュースではありません。

冷凍技術や流通が発達していなかった頃は、アカエイは貴重なたんぱく源として重宝されていましたが、これらの技術が発達した現代では、全国的にアカエイの需要は低くなっています。そのため、アカエイが未利用魚となっているケースがしばしば見られます。

このまま増加が進めば、ナルトビエイのように駆除活動などが行われてしまうかもしれません。

一方で、アカエイは胎仔を出産するまでに数年を要する魚類で、資源量の回復には時間がかかります。

単なる駆除ではなく、資源管理も兼ねた漁獲でアカエイの資源量を調節していくことが望まれ、そのためにはアカエイの魚価を上げていく必要があります。

魚価が上がれば、水産有用種としての取引が増え、将来的にはTAC制度等の対象になることも考えられます。

資源が減少している魚ばかりを漁獲するのではなく、その時、その場所で増えた魚を上手に利用して、持続可能な水産業を発展させていくためにも、未利用魚の利用というのは重要であります。そこで、このサイトでは、アカエイの有効利用について、SDGsの考えも含めて紹介していきます。

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